簿記3級 勉強記録 #2
財政状態と経営成績
財務諸表=会社の成績表
誰が見る?:株主、銀行
何を見せる?:倒産しないか、利益はどれくらいか
倒産しないかどうか:財政状況
利益はどれくらいか:経営成績
作るべき財務諸表は2つある:貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)
どれくらい借金があるかなどの財政状態を知るために貸借対照表を作る
どれくらい利益があるかなどの経営成績を知るために損益計算書を作る
儲けの内訳はP/Lに記載していく。
簿記の5要素
財政状況と経営成績を示すために財務諸表は5つの要素に分ける
- 資産(どれくらいの財産を持ってる?)
- 負債(借金いくら?)
- 資本(自己資本、もらったお金いくら?)
- 収益(いくら儲けた?)
- 費用(いくら使った?)
資産、負債、資本はB/Sに、収益、費用はP/Lに記載する
勘定科目
財務諸表では名称と金額をセットで記載する。この名称を勘定科目という。 どんな勘定科目があるかは、別途まとめる。
貸借対照表
その会社が金持ちかどうかを示す。金持ちであれば倒産がしにくい。 しかし、
- 出資:返済する必要がない(資本)
- 借入:返済する必要がある(負債)
負債+資本で調達額を表す。
会社が倒産するのは負債が多いことが典型例なので、資産が多くても負債が多いと倒産する可能性が高いとわかる。
上図の3つが基本。
具体的に下図のように勘定科目を付与するのも基本。
この図の後、
つまり100円の儲けがでたとなる。
資産が900円になった、だけではなく、「どのようにその追加分を調達したのか」を貸方に記載する必要がある。
判断材料は、負債と資本の返済義務の有無である。この儲けは返済義務がないため、資本に追加する。
出資を受けた金額と利益の額は区別して表示する。
この後、以下の取引を行った。
- 現金200円を支払い建物を取得
持っている現金は△200
建物としての資産は+200
資金を調達したわけではないので貸方に変化はなし。
貸借対照表は、借方と貸方の合計は必ず一致する。
貸借対照表の3要素
資産
会社が所有するすべての財産
- 現金:紙幣や硬貨などの通貨
- 建物、土地
- 権利:貸付金、売掛金など将来回収する金額
がある。権利は無形財産でイメージしづらいが、簿記では「権利と義務」の考えは多い。
所有する800円のうち、100円を取引先に貸し付けた場合
現金は100円貸したため減少するが、回収する権利(債権)が100円増えたことを表す。
損をして利益が減ったため資本がへるかとも思えるが、将来的にはもどってくるため、巡り巡って収益に増減はない。(将来の現金増加額)
負債
資金の調達源泉のうち、返済義務のある金額のこと。
「義務」が主。
- 借入金:借りた金
- 買掛金:買って、まだお金を払っていない(払う予定、義務のある金)
資本
資金の調達源泉のうち、返済義務のない金額のこと。
- 資本金:元手、株主からの出資
- 繰越利益剰余金:利益
会社の目的は繰越利益剰余金を増やすこと。
最終的に手元に残る金額のことなので純資産(純粋な資産)とも呼ぶ