簿記3級 勉強記録 #3
一つの取引は必ず2つの勘定科目を変化させる:取引の二面性
どの二箇所が増えるのか減るのか、関連付けを意識することが大切になる
会計期間
日々の取引の総まとめを行った期間のこと。
貸借対照表をつくるまでの期間(1年間)を会計期間という。毎日作ったものを投資家に見せるわけではない。用語としては以下
- 今年:当期
- 昨年:前期
- 翌年:翌期
- 当期のはじめ:期首
- 当期のおわり:期末
- 期首から期末:期中
会計期間を何月からにするか、は会社が自由に決められる。
日本では大企業は4月始まり3月決算が多い。中小企業は1月始まり12月決算が多い。
毎回貸借対照表を取引ごとに作るのは大変で非常に手間。貸借対照表は期末に作ればよいので、期中の貸借対照表はそもそも不要。
実際は期中でB/Sの作成は行わない。期中では、取引記録のみを行う。
B/S作成の基本的な流れ
何の勘定科目がいくら変動したかについて、取引のたびに記録する。
期中:取引のたびに仕訳を記載し勘定に転記
期末:勘定の残高を写してB/Sを作る
上図のように仕訳は3点を基本としている。
- 変動する勘定科目と金額を一行で書く
- B/Sは借方と貸方に分かれているため、仕訳も借方と貸方に分ける
- 定位置が借方なら仕訳も借方、貸方なら仕訳状も貸方。
B/Sでの定位置が重要で、定位置の逆の場合は減少を意味する。
仕訳を行うことと勘定への転記はセットで行われる。
簿記は
仕訳→勘定転記→B/S作成
なので、仕訳が一番大事。
当期純利益
繰越利益剰余金勘定に注目すると、前期末と今期末とで、例えば500円利益が上がっているとする。
その増加額が当期の利益(当期純利益)。当期純利益の金額は繰越利益剰余金の増加額で計算が可能。
ただ、この当期純利益を見ても「何をして儲かったのか」がわからない。株主、投資家はそれも気にする。
そのため、儲かった理由も報告する必要がある。その理由となるのが損益計算書である。
損益計算書
P/Lを作る前は、「繰越利益剰余金」という科目でまとめていたが、その内訳をP/Lで示す必要があるため、勘定科目を変えなければならない。例えば以下の勘定科目に分かれる。
- 売上
- 仕入
- 給与
繰越利益剰余金の増減理由を詳しく知るために、「繰越利益剰余金」勘定科目は直接利用せずに売上勘定、仕入勘定、給料勘定といった上限理由を示す勘定科目を利用して仕訳を行うことでP/Lを作成する。
P/Lの「収益」は繰越利益剰余金の増加要因のこと、「費用」は減少要因のこと。
P/Lの2要素
収益
繰越利益剰余金の増加要因
- 売上:販売し、販売代金を得た場合
- 受取手数料:受け取りを仲介し、仲介手数料を得た場合
- 受取利益:貸し付けた金額に対する利息を得た場合
儲かった理由によって、勘定科目が異なる。
費用
繰越利益剰余金の減少要因
仕訳、勘定記入
借方が費用、貸方が収益。
簿記
完成された学問と言われており、仕訳さえ間違えなければ問題ない。