こなさんち

しがないフリーランスエンジニアの備忘録。

簿記3級 勉強記録 #13

決算の概要

決算とは

決算:会計期間の終わりに会社が行う手続きのこと。

決算で行うこと

  • 決算整理前残高試算表の作成
  • 決算整理
  • 決算整理後残高試算表の作成
  • 帳簿の締め切り
  • 財務諸表の作成

決算手続きの流れ

決算整理前残高試算表の作成

決算日になったら、勘定記入の正確性を検証するために残高試算表を作成する。

一年間の中でミスがあると財務諸表もミスが残ったまま作成されてしまう。そのため、間違っていないかの検証を残高試算表を作成することで行う。

残高試算表:T/B

決算整理前T/B:前T/Bと略す

決算整理

前T/Bで手続きに誤りがないことが確認できたあとの処理。

いくつかの勘定科目の残高修正を行う。
→期中の仕訳だけでは作成できていない取引があるため、その分の修正を行う。

決算整理後残高試算表の作成

決算整理で修正=新しい仕訳を行ったので、ミスがあるかもしれない。そのための試算表。後T/B。

帳簿の締め切り

この章の論点

財務諸表の作成

そのまま

帳簿の締め切り(決算振替仕訳)

今期と翌期の境を作る。

収益・費用勘定と資産・負債・資本勘定の締め切り方の違い

前者はP/L項目、後者はB/S項目。

P/L項目:翌期の残高勘定は0から始まる。(翌期に繰り越さない)
B/S項目:翌期の勘定残高は、当期末の残高から開始する(翌期に繰り越す)
考えると分かる話で、売上や費用は資産や負債などとは違って引き継がない。繰り越して考えるか考えないか。収益はその期の収益であって、翌期には関係ないのだ。

収益・費用の勘定の具体的な締め切り方

「損益」勘定を新たに作る。収益、費用、給与、利息など、借方貸方を損益勘定に全てをまとめる。
決算振替仕訳

また、儲けた利益分、繰越利益剰余金にプラスの仕訳を行う。
決算振替仕訳

1.費用の残高から損益勘定へ、収益の残高から損益勘定への振替仕訳を行う。
2.利益が確定する。
3.利益分、繰越利益剰余金勘定に仕分けする

## 資産・負債・資本勘定の具体的な締め切り方

前述の「決算振替仕訳」はない。

ただ、「決算振替仕訳」を行った後にこれを行うため、繰越利益剰余金に関しての繰越は注意。

やることとしては、次期繰越、前期繰越の2つの記載のみ。

簿記3級 勉強記録 #12

帳簿と伝票

概要

簿記3級の第2問のなかの「補助簿」について。主に第2問対策。

補助簿の問題は主に2種類。

  1. 補助簿の選択問題

問題文の取引がどの補助簿に記載されるかを選んでいく問題。

e.g.) 売掛金を回収し、現金を受け取った
a. 現金出納帳 b. 売上帳 c. 仕入帳 d.売掛金元帳 e.買掛金元帳 (回答はa.e.)

仕訳が書ければ選べる。

  1. 勘定記入

補助簿に基づいて勘定が記入できるか。
補助簿が読み取れれば解ける。

主要簿

今まで、取引を仕訳帳に記入し、総勘定元帳に転記し、試算表や財務諸表を書いてきた。
仕訳を書くノート:仕訳帳、勘定を書くノート:総勘定元帳

財務諸表を作る上で重要なので主要簿という。

仕訳帳

仕訳を書く帳簿。総勘定に転記する前のノート。

日付欄、摘要欄・金額欄、元丁欄、が記載される。

元丁欄は、総勘定元帳の何ページ目にあるかの記載。

総勘定元帳

勘定を書く帳簿。仕訳帳から転記されたノート。

日付欄、摘要欄、仕丁欄、金額欄、が記載される。

仕丁欄は、仕訳帳の何ページ目にあるかの記載。

標準式と残高式の2種類がある。

補助簿

メイン論点。「内部管理目的で作成される帳簿」であり、「財務諸表作成のための帳簿」ではない。
財務諸表は、主要簿をもとに作られる。

簿記は、取引をシンプルに記載しようという目的なので、主要簿はシンプルに纏められる。
逆に、細かい内容をまとめたいというとき、詳細に記録したいときは主要簿だと不便なので、補助簿が用いられる。

補助簿には大きく2種類存在する。

補助記入帳 :特定の勘定科目について、取引の発生純に記録する補助簿
補助元帳:特定の勘定科目について、取引先別、品目別などに区別して記録する補助簿

補助記入帳

現金預金関係:現金出納帳、当座預金出納帳、小口現金出納帳
手形関連:受取手形記入帳、支払手形記入帳
商品売買関連:売上帳、仕入

出納帳と記入帳はこっち

現金出納帳

現金(資産)勘定に関しての詳細な記録

当座預金出納帳

当座預金(資産)勘定に関しての詳細な記録

借方残高の方が多いのか、貸方残高のほうが多いのかが分かる列もある。
なお、当座預金に於いて貸方残高が多いというのは預金がマイナスということであり、当座借越契約をしているかチェックするポイントとなる。

小口現金出納帳

小口現金(資産)勘定に関しての詳細な記録

例えば、営業社員への交通費など「とりあえずこれだけ出しておくね」という概算を見繕う勘定。
後からその金額分補給を行うっていう勘定。(復習)

補給は翌週行うこともあれば、社員の報告と同時に補給する場合もある。

受取手形記入帳

受取手形(資産)勘定に関しての詳細な記録

支払手形記入帳

支払手形(負債)勘定に関しての詳細な記録

売上帳

売上(収益)勘定に関しての詳細な記録

「総」売上高、「純」売上高の記載がある。(返品の可能性もあるため)

仕入

仕入(費用)勘定に関しての詳細な記録

補助元帳

前述の通り、「取引先別」や「品目別」などにまとめられた帳簿。

掛代金関連:売掛金元帳(得意先元帳)、買掛金元帳(仕入先元帳)
商品関連:商品有高帳
固定資産関連:固定資産台帳

売掛金元帳(得意先元帳)

売掛金(資産)勘定の増減を、得意先別に記録した帳簿

買掛金元帳(仕入先元帳)

買掛金(負債)勘定の増減を、仕入先別に記録した帳簿

商品有高帳

商品の増減を記録する補助簿。

他とは違い、勘定科目についてではない。「商品ごと」の帳簿である。

仕訳は、「商品勘定」は存在しないため仕入と売上のみ記載する。

例外的な帳簿で、商品の増減が生じたら記載する点に注意。
売上や仕入が発生したら、売上帳や、仕入帳と同時にこちらにも記載する。

なお、原価について記入するため、販売単価については触れない。売価については記載しない。

商品有高帳の月末分には「次月繰越」と繰越分を払出欄に記載すること。(合計欄で数量・金額の整合性確認)

払い出し単価の決定方法

同じ商品であっても、仕入れる都度、仕入単価が異なる場合がある。その場合、仕入単価を厳密に区別して管理するのは困難なため、仮定で計算する。
※ 払い出したときに商品有高帳に記載するが、その際に払い出し金額がいくらか記載しないといけないが、わからないのだ。

3級では、FIFO移動平均を用いる。

移動平均法の場合、仕入のたびに残高の単価が変わる。

売上原価の計算

商品の原価には仕入売上原価の2つの金額が存在する。在庫分だけずれる。

仕入原価:商品の原価で商品有高帳では受け入れ欄に記入される。仕訳は仕入(費用)勘定。
売上原価:販売した商品の仕入に必要だった金額で、商品有高帳では払出欄に記入される。売価ではないため仕訳はされない。

期首在庫 + 当期仕入 = 当期売上 + 期末在庫 になる。公式は若干違うが理論的にはこういうこと。

売上総利益の計算

利益なので、損益計算書を考える。

商品売買における儲け:売上総利益

売上額から売上原価を差し引いた額。結局は、売り上げた個数分の原価が知りたいので。

固定資産台帳

固定資産を管理するための補助簿。

伝票

試験的な重要度は低い

伝票とは

仕訳は仕訳帳に記入するが、仕訳帳よりも少ない手間で記録するものが伝票。伝票に記入することを起票という。
仕訳帳の代役になる。

小さい会社、取引の大半が現金取引である会社に向いている記録方法。
例えば、仕入・売上があまりなく、大半を入金・出金が占める場合。(フリーランスエンジニア?)

起票

基本的な起票方法(3伝票制)

入金伝票:現金勘定が増加する 出金伝票:現金勘定が減少する 振替伝票:その他

入金も出金も行われていない。つまり、現金の取引が行われない掛け取引の場合が振替伝票。

一部現金取引の起票方法(応用)

例えば「商品売買の代金の一部を現金で受け取り、残額を掛けとした」場合。

入金伝票と振替伝票を起票しなければならないか?
この場合、起票方法は2種類ある。

取引を分割する方法:そのままの意味で、入金伝票と振替伝票の2つを起票する。
取引を擬制する方法:全額掛け売上を行い、直後に一部の現金を回収したとみなす起票。起票する伝票は通常と同じ2種類。
入金伝票の相手科目が変わるので注意。

総勘定元帳への転記

取引の都度転記すること:個別転記→手間
伝票の場合は、個別転記でなく1日分をまとめて合計転記することが一般的。

一日の終りにその日の伝票を仕訳日計表に集計し、仕訳日計表から総勘定元帳へ合計転記する。
仕訳帳の場合は直接総勘定元帳へ転記していたが、伝票は「仕訳日計表」を挟む。

総勘定元帳の摘要には「仕訳日計表」の記載となる。

売掛金元帳、買掛金元帳への転記

伝票制度をしていても、補助簿の売掛金元帳と買掛金元帳へは合計転記でなく個別転記を行う。
売掛金元帳と買掛金元帳の摘要は、各伝票種別名。

簿記3級 勉強記録 #11

その他の取引

租税公課及びその他の費用

租税公課:費用勘定。固定資産税、印紙税など、税金の支払いによって生じた費用
会社が事業活動度行う上で納付する税金のこと

固定資産税・自動車税:固定資産、自動車を所有している場合に課せられる税金

印紙税:課税文書(約束手形・一定の契約書・一定額を超えた領収書など)に対して課せられる税金

収入印紙印紙税を納付する際に使用する証票で、課税文書に貼付する。

仮払金、仮受金

仮払金:支払ったが、その内容や金額が未確定な場合の支出額(概算などを先に支払う、など)

確定していない場合は仕訳ができないが、その場合には概算額を予め支払っておく。
→「出張費用の算額3,000円を現金で手渡した、など。

仕訳の借方は仮払金資産勘定の増加。

金額や内容が未確定な、「一旦仮の」記録。

金額が確定したら借方に確定した勘定科目を計上して、貸方で仮払金勘定を減少させる。

出張に行く前に大まかな見積額を従業員にわたすケースが該当するため、「ICカードへの入金」も該当する。

仮で払っただけなので、確定するまでは返して貰える権利があるから資産勘定。

仮受金:内容不明の入金。
→ 仮払金が支出なのでその対

後日払う必要があるため、負債勘定。

訂正仕訳

誤った仕訳を訂正するための仕訳。訂正仕訳は逆仕訳をした上で正しい仕訳をし直す。

簿記3級 勉強記録 #10

給料に関連した取引

給与の支払いについて。

給与に付随した勘定科目「立替金」と「預り金」から

一時的な立て替えと預かり

金銭を一時的に立て替え払いした場合「立替額を回収する権利」が生じる。
→「立替金」(資産)勘定

当社の従業員への立替金もある
→「従業員立替金」(資産)勘定

従業員への前貸しも「立替金」認識。

金銭的を一時的に預かった場合「預かった金額を返済する義務」が生じる。
→「預り金」(負債)勘定

従業員から預かった場合もある
→「従業員預り金」(負債)勘定

給与の支払い(源泉徴収

給与には所得税が発生し、それを会社が源泉徴収して手取りを支払う。
所得税は額面から差し引く額で、会計的には従業員から預かっている金額ということになる。
→「所得税預り金」(負債)勘定

社会保険も同様。
→「社会保険料預り金」(負債)勘定

但し、社会保険料は労使折半。
従業員から預かる金額は5,000円だとしても、納付額は10,000円。
→ 従業員負担分 5,000 + 会社負担分 5,000
会社負担分は会社の費用とする。

納付の際は、10,000円の現金(資産)勘定の減少だが、借方は、5,000の「社会保険料預り金」(負債)勘定の減少と、5,000円の「法定福利費」(費用)勘定の増加になる

簿記3級 勉強記録 #9

資金の賃貸借

資金の貸付、借入時は以前「貸付金」勘定、「借入金」勘定でやった。

利息の受け払い

貸し付けた場合の利息:受取利息という収益勘定
借り入れた場合の利息:支払利息という費用勘定

役員に対する貸付金など

役員貸付金:会社の役員に対して貸し付ける資産勘定
従業員貸付金:会社の従業員に資金を貸し付ける資産勘定
役員借入金:会社の役員から借り入れた負債勘定

約束手形による借入、貸付

手形貸付金:貸し付けて手形を受け取った場合の資産勘定
手形借入金:借り入れて手形を振り出した場合の負債勘定

借用証書の作成には手間がかかるので手形を利用する方法。手形が借用証書の代わりになる。

簿記3級 勉強記録 #8

固定資産に関連した取引

固定資産の賃貸借

家賃や土地代の支払い

受取家賃:収益勘定
受取地代:収益勘定
支払家賃:費用勘定
支払地代:費用勘定

敷金・仲介手数料の支払

建物、土地の賃貸借契約を結ぶと借主は貸主に敷金を支払い、不動産会社に仲介手数料を支払う。

敷金を支払った場合、「返金を受ける権利」として差入保証金の資産勘定が増加。

仲介手数料を払った場合、支払手数料の費用勘定が増加。

※ 仲介手数料って法律で家賃1ヶ月分って決まってる

固定資産の取得や売却

固定資産の購入は、純粋に建物(資産)勘定の増加だけでなく、購入代価のほかに、固定資産が使用可能となるまでの支出(購入手数料、運送費、荷役費、据付費、試運転費、登記料など)が発生することがある。
この支出を付随費用という。

固定資産の購入は
取得原価 = 購入代価 + 付随費用

固定資産(土地)の売却

土地を売却すると、土地が減少するため、「土地」の資産勘定は減少する。その対価は「現金」などの資産勘定を増加させる。

対価がキー。対価が土地費用より多い場合は差額を固定資産売却益という収益勘定。土地費用より少ない場合は固定資産売却損という費用勘定。

固定資産の売買を後払いで行う場合

後払いは「掛け」だが、それは商品売買の場合。
固定資産のように商品売買以外は別名称の勘定。

代金回収権利(商品売買で言う売掛金)は未収入金という資産勘定。
代金支払義務(商品売買でいう買掛金)は未払金という負債勘定。

固定資産の修理

修理:壊れている部分の原状回復である「修繕」と改良して資産の価値を高める「改良」に分かれる。

修繕費:収益的支出として費用勘定(壊れた部分の支払費用!) 改良:資本的支出として資産勘定(資産の価値が高まった!):建物勘定の追加!

簿記勉強記録 勘定科目まとめ(3級まとめ途中)

資産

現金

小口現金

貸付金:貸した金
立替金:貸した金
この2つの勘定科目の違い:貸付金には返済期日がはっきりと決められており、その日までに返す約束を結ぶ

当座預金
普通預金
定期預金

売掛金
クレジット売掛金

前払金

建物
土地 車
パソコン
備品
などの「固定資産」(一年超えて使うもの)

差入保証金:敷金(返金権利)

役員貸付金
従業員貸付金

手形貸付金:貸し付けて手形を受け取った場合の資産勘定

負債

買掛金
クレジット買掛金

前受金

借入金:借りた金

役員借入金

手形借入金:借り入れて手形を振り出した場合の負債勘定

所得税預り金
社会保険料預り金

資本

繰越利益剰余金

資本

費用

仕入

仕入諸掛

貸倒損失

水道光熱費

旅費交通費

etc

支払家賃
支払地代

支払手数料(仲介手数料)

修繕費(固定資産の修復)

法定福利費:労使折半する社会保険料を支払う際の勘定

収益

売上

売上諸掛

受取利息

償却債権取立益

受取家賃
受取地代

仮勘定

現金過不足

決算整理で生じる勘定科目

費用

貸倒引当金繰入

減価償却

売上原価:売上原価を表す費用の勘定科目

負債

経過勘定

前受家賃

未払家賃

未払利息

資産

繰越商品:会社が期末に保有する商品の在庫

経過勘定

前払家賃

未収家賃

未収利息

資産控除

貸倒引当金

減価償却累計額