こなさんち

しがないフリーランスエンジニアの備忘録。

簿記3級 勉強記録 #18

決算

前回までよりかは重要性が下がるけれども「決算整理」。

現金過不足

概要

過不足:帳簿の金額と実際の金庫(レジなど)の中の金額に相違があること

現金過不足勘定は、実際の金額に帳簿の金額を合わせるためだけの「仮勘定」。

今回扱うのは、「現金過不足の原因が決算日になっても判明しない」場合。
仮勘定なので財務諸表には計上しない。

会計処理

「現金過不足」勘定(仮勘定)の残高をゼロにする。そのうえで「雑損」勘定(費用)または「雑益」勘定(収益)を計上する。

例えば帳簿上は1,000円で実際は900円の場合は「現金過不足」勘定が100円計上される。
原因はわからなくても、現金は減らさなければいけないため決算時には「現金過不足」勘定をゼロにして、「雑損」勘定を費用として計上する。

なお、決算日に現金過不足が発生した場合は直接雑損、雑益を計上するため仮勘定の現金過不足勘定は使用しない。

貯蔵品

郵便切手や収入印紙がある場合の決算整理手続き。

総論

期中では、購入時に通信費・租税公課として費用計上する。
例えば郵便切手を5枚購入で500円、など。

しかし期中でそれを使い切るとも限らず、使った分が3枚の300円分のみだとしたら、決算整理の原則「期中分のみ計上する」ということに則って、5枚でなく3枚分のみに書き直す必要がある。

費用のマイナスをする相手勘定は貯蔵品勘定(資産)。

翌期の処理

翌期の期首になったら再振替仕訳を行って、上記の例であれば未使用の2枚分を通信費に+して、貯蔵品(資産)勘定をマイナスする。

当座借越

マイナスになった当座預金のこと。

当座預金の貸方残高がある場合、資産はマイナスということになる。そのため、決算整理時は、「銀行に返す義務」として当座借越の負債勘定に振り返る必要がある。

例えば、当座預金の貸方残高が1,000円あった場合は、決算整理で

借方:当座預金 1,000(資産)、貸方:当座借越 1,000(負債)1,000

となる。

1,000円が増えるというよりも、△1,000から0にして、負債に振り替えた、という認識。