こなさんち

しがないフリーランスエンジニアの備忘録。

簿記3級 勉強記録 #7

現金預金

現金とは

通貨及び通貨代用証券のこと。

通貨代用証券:金融機関に持っていくとその場で換金してもらえる証券

その場で換金してもらえるものは現金勘定の増加。
なお、その場で換金ではない手形は含まれない。

通貨代用証券には「他人振出の小切手」「郵便為替証書」「送金小切手」がある。

送金小切手は最近廃止されている(電子化)

手形は違う点と、いずれも問題表記とは異なり現金の資産勘定が増えることに注意

現金過不足

実際の現金が、勘定上の現金と相違がある場合に使える勘定。

一時的な勘定である仮勘定に分別され簿記の5要素には含まれない。

帳簿上には1,000円あっても、実際の金庫には900円しかなかった、など。

この場合の帳簿の残高は帳簿残高、実際の金額は実際有高と呼ぶ。
また、事実に基づいて、現金勘定の残高が実際有高になるように仕訳修正を行う。

帳簿残高が1,000円、実際有高が900円なら、現金の資産勘定を減らして現金化不足の仮勘定を増やす。

現金過不足の原因がわからなかった場合、原因が判明するために一時的に出てくるのがこの現金過不足の仮勘定。
仕訳の相手勘定として仕訳を行う。

原因がわかったら現金過不足を原因の勘定で相殺する。

預金

小切手(直ちに当座預金に入金する場合)

相手からの小切手を受け取って、直ちに換金して当座預金に入金された場合は、小切手の現金の資産勘定は計上せずに当座預金の資産勘定を取り扱う。

つまり、小切手を受け取ったのに現金を増やさない

小切手(自己振出小切手)

こちらも、小切手を受け取ったのに現金勘定を動かさない

小切手は代金の支払手段として譲渡することができる。譲渡、譲渡と繰り返されて巡り巡って自社に戻ってくると、結局は現金の増減はない。
当座預金から引き出されない。

差出人が自分の小切手:「自己振出小切手」

小切手は口座振出であることに注意。

現金過不足と同じように、当座預金からの△と+を相殺して結局は当座預金の増加とする。

当座借越

当座借越:マイナスの当座預金のこと

多くの入出金があるため、残高がなくなってしまって次の決済ができなくなる可能性がある。

そこで、会社は銀行と当座借越契約を結ぶことで残高不足であっても代金決済することができるようになる。

マイナス分は、銀行が立て替えなので、銀行への負債。ただ、勘定上は、「払えたのなら特に当座借越勘定はつける必要はない」。

当座借越になった場合は、当座預金はマイナス勘定。(貸方勘定)

当座預金以外の場合は、同じように普通預金勘定定期預金勘定の資産増加で表す。

振込手数料が発生した場合は支払手数料の費用勘定、預金のときに利息が発生したら受取利息の収益勘定が増える。

なお、支払手数料が発生した場合は、普通預金からは手数料込みの金額が減少する。

複数の銀行と取引をすることもあるため、勘定名を銀行名と一緒にして記載することがある。

小口現金

会社では複数人の社員がおり、都度少額の支出取引が日々多く発生する。

経理部からすると、取引の都度生産するのは手間。そこでこの手間を省くのが小口現金制度である。

この制度では、細かい使い道を都度報告しなくても良いように予め担当者にお金を前渡しする。
そして、都度ではなく一週間分をまとめて報告する。

e.g.) 小口現金制度を利用して担当者に小口現金を渡した

→借方:小口現金(資産+)5,000、貸方:当座預金(資産-)5,000

→小口現金、という勘定を増やすために預金を減らした支払いの報告を受けた場合

→借方:旅費交通費(費用+)2,000、貸方:小口現金(資産-)2,000支払った分を補給した

→借方:小口現金(資産+)2,000、貸方:当座預金(資産-)2,000経理部は、担当者から一週間分の報告を受けたら翌週の支払いに備えて上記の通り補給するのが一般的。

この仕組を「定額資金前渡制度インプレストシステム)」という